GANREFとフォトライフ


GANREFとフォトライフ

 

 GANREFを利用していていると、
撮った事が満足のピークなフォトライフしているよりも
俄然一喜一憂が増えると言う事を最近改めて思います。

 デジタルカメラマガジンのフォトコンで載りたいとか
使っていたフォトサイトの閉鎖だったり、機材情報や製品情報参照の良さや、
GANREF以外のお付き合いの友達が居るからだったり、プロさんが居るからとか
使う切っ掛けは様々だと思います。

そして、半年1年使うと、枚数制限の障壁とポイントとランク制度が故の
社交辞令ででも沢山交流して認知されたり誘客の仕合をしないととか
コンテストやFeaturedに引っかからないと使い続けにくいなと息詰まる。

 そのうち友は、海外で上手い人しか集まらないサイトがあるんだってさとか
オレって上手いのにポイントも増えないしランクも上がらないしツマンネぇ、と。
見てもらえなく評価もされぬならと、国内のスマホやコンデジもごちゃ混ぜなものや
制限無くアルバムも作れ、写真機能に不満無く、ボツ写真から飯ネタから
何で放り込める大型モールだが写真に機種もExif表示も無い所を主軸にしたり。
一日をスッキリ気楽に素早く簡潔に終えるには、確かにそれも一考ですね。

アップロード画像
カメラ:
ニコン D800E
 
焦点距離:
70.0 mm

 使い続けている長く友達登録やファン登録している人も
ここ1年2年さっぱり顔を見ないなぁと言うのも気になったり
一枚の入選やFPから俄然導火線に火が付いたかのようにやる気復活したり
静かに粛々と細く長く続け、実力も伴って加速している人も居る。

どこの拠点に身を置くにしろ
写真好きとして増えた友達がどの位居るでしょうか?
写真が好きなのに居なくなった友達はどの位居るでしょうか?
本当に自分の写真熱に見合うもので見てくれる人は居るでしょうか?
写真はいつからチーム戦になってしまったのだろうか。
写真はどこぞの政権争いのようになってしまったのだろうか。
派閥だ世襲だみたいなキナ臭い香り。

アップロード画像
カメラ:
ニコン D7000
 
焦点距離:
200.0 mm
 


 もっと高みを目指すには海外サイトしか無いと言う目もある。
もっとSNS主軸な中に写真コミュとして集まった方が得だの目もある。
ここで頑張るほど所詮アマはアマだの壁が厚くなるだけと言う目もある。

 僕は枚数もポイントも気にせず利用出来るフォトサイトも利用している。
自分の写真がMacから消失してもipgででも世のどこかに残る保険の為に。
でも他のサイトで交流は発生せず写真を見ての刺激はあるが、
写真の話し機材の話しで対話する刺激は発生していない事に使い続けると気付く。
そして、どうしても一枚の写真に滞在する時間が短いのだ。

 長く使い続けるとアップ枚数制限から泣く泣く整理し削除しなくてはならない。
そんな精査をしていると、数年後お気に入りが半分とかゼロとかになっていたり
このある意味シュールな事実も自分のフォトライフの鍛錬。
自分が良いと思って挙げるものと人が良いと思う写真のギャップに
色んな自問自答が生まれ、知らずにフォトライフの下地を太くしている事に気付く。

 お気に入りの登録も自分なりの厳しい基準で入れているが
それらの友やファンのお気に入りを振り返り見返すと刺激にも知恵にもヒントにもなる。
本当は友のポイントアップやランクアップ貢献の為にお気に入りもコメントも残したいが
お気に入りは自分の基準で厳しくしたい事もありもどかしい時もあるのだが。

アップロード画像
カメラ:
ニコン D700
 
焦点距離:
14.0 mm
 


 だから極論は
「GANREFは自問自答しながらもずっと使い続けて行くのはとても有用だ」
と言うたった1行に尽きるのではないかと今日の僕は思った次第です。

 本当の冷静な指標は実はどのサイトでも数ヶ月から半年、
そして何年か使って見れば自分の腹の中で実は実力がどの位なのかなのは
既に痛い程自分の本当のレベルを痛感し把握出来ていて
だから指標1の深さや重みを度返ししてでも自分が身を置く事が楽な所、
悩みや反省を強いられない場所が結局ホッとしたりするのではないでしょうか。
GANREFは写真の実力とはまた別に、自分が小さく見える事も多いしね。

 年単位で長年の付き合いの人と元気のある人と新しい人とが
ぐるぐる新陳代謝し、本当の主軸の自分のフォトライフを翻弄されがちになる。
自分でHPを作ったりブログを作ったり色んなフォトサイトを試みてもみたが
結局試みや思想や思考や試行は、白紙のゼロからでは無いにしろ
またイチから自分のフォトライフと違うスピードで
過去の埋め合わせを作り直すだけで全てを見返せる再構築はなかなか困難だ。

 振り返ればどのサイトもあと数年使い続けて身を置けば、
結局指標と実力と反応はどこも変わりないフラットな答えになるとしか思えないのだ。
なのに、場所が変われば、人が変われば、僕はもっと認められるだ輝けるんだと、
ベタなドラマのような事を考え期待してしまうのかもしれない。
僕が幾つかのサイトを試してみたりするのには、とても恥ずかしい事だが、
間違い無くそんな下心が同居して来た事を白状します。。。

アップロード画像

 

カメラ:
ニコン D300
 
焦点距離:
105.0 mm
 


 出来る事ならばGANREF創世記と、その前から付き合いのある撮り手さんとは
出来る事ならば、ここGANREFの軸でこの先も交流出来る事を本望としています。

 数年前とは違う所にフォト拠点を置いた古くからの友を
毎日のように別拠点のリンクやブックマークやプロフィールから飛んで訪ねるのは、
もう正直な所シンドイ。
だったら君も元々居たのだからここに来てくれと言いたい。
ヨソの君を僕が見に行っているのに君が僕の写真を見てくれない関係は悲しい。

 フォトライフの主軸はどこだと聞かれた時に
「幾つかあるけどGANREFもそのひとつだよ。」後々言えると思っています。
GANREFはエントリーしてしばらく経つと
自分が想像していたよりもエントリー者の平均年齢が高い事にきっと気付くはずだ。
数年単位の新陳代謝がありつつも、長い人と末永く付き合えると期待している。

 どこに場所を移しても国内他所でも静かそうな海外の小さなサイトでも
間違い無くフォトコン番長やネット番長、写真番長が居るって事なんです。
結局は自分より熱い、あるいは厚い壁が心をかい摘んでしまったりなんだと思います。
ここで頭角を現した幾人かの先陣は他でも先に種を蒔いているのも事実。
そして確執も立ち位置も優劣も実は最終的には同じな事を踏まえなくてはならない。

アップロード画像
カメラ:
ニコン D700
 
焦点距離:
185.0 mm
 



 多分GANREFって、
良い面も悪い面も、あらゆる方向からの面白い事と面白くない事も、
誰の目にも、とてもハッキリ判り易いサイトなんだと思います。
ハテナ?におもうTOGの理由や根拠も、良い写真なのにランクが下な理由や根拠も
実は大方みんな判断は数ヶ月使った全員が本当は判っているはずですし
ランクと中身のギャップはもう参加全員が頭の中で織り込み済みなのだから。
また、写真が良くても幅を利かすだけのサブ的なサイト利用と言うのが明らかだと
見てもらう旬が過ぎると集う人が丸くなく四角に隙間を作るのだと思います。

 上手い人は海外より居ないのかもしれないが、数発のデカいヒット狙いじゃなく
常にここを拠点とし活動されてる中にもアベレージ高く上質な撮り手さんが
目に付く上澄みの少し下には粛々としてるから目立たないけど沢山居るから
私はここで写真好きで居られるんだと思っています。

 今日時点で
GANREFを使う太さが変わった人と、僕みたいに全然使用の変わらない人のギャップを
年々感じるようになって来たのでこういうコラムを書きたくなりました。

私くらいの年齢になると、ネットであちこちをわさわさしてないで
打診や勧誘して下さる写団様や倶楽部様からのお誘いに乗る時期なのかもしれませんし
自分が主宰となりもう少し地元からの発信強化や地元写真文化の貢献もと言われますが、
元来の古典的な流れに納まってしまわぬ何かを、もう少し色々考えたくていました。

アップロード画像

 

カメラ:
ニコン D700
 
レンズ:
ニコン AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
 
焦点距離:
50.0 mm
 



 デジタルカメラマガジンが、実にゆっくりだが
カメラ情報誌から写真誌にシフトして来ている事を感じます。
GANREFは、その読者やサイト愛好者と共に、層やレベルに合わせたシフトと
世間の折り合いや帳尻の良い所に、うまく擦り合わせられるよう期待しています。

 私も他所登録して活動は無しだが閲覧から刺激や勉強もしています。
一所に固執した意固地はフォトライフをスポイルするものでしかありませんし、
新しい引き出しを広げる事も何の異論も反論も毛頭ありませんが、
やはりどうしても一日の限られた時間で窓口を増やすとウエイトが偏りますね。

 フォトサイトを自分の演舞台や決戦のリングや自分の出店として使うだけでなく、
友の部屋に遊びに行く感覚や、お茶飲み話しの出来るお付き合いな場所の構築は
レベルを高める意外に必要な、豊かになる為の色々として必要で大事ですね。
写真機能だけでなく情報機能や写真以外のノート機能、内外メッセージ機能を有し
質を備えつつ、ここのようなフォーマットで集まれる場所はなかなか無いと思います。

 ハイレベルな高みを目指す事だけでなく、友の部屋に遊びに行ける場所も確保し
目を瞑ってでも帰れる部屋を地固めしながら作って行けたら良いですね。




*掲載写真は長文を御覧頂く事の箸休め、イメージとして挿しました。

投稿日:2013/12/11