JVC HA-FX11XM


弟グレードではなくキャラ違いと言っても良い。

【デザイン】
一連のXXである事が前面に出たデザイン。
77と33はシルバーを所有しているが
このグレードはプラに塗装なのでシルバーだとチープ感を強く感じ
このグレードと101はブラックのチョイスとしました。
ブラックだと遜色ないシリーズの存在感に思います。
【高音の音質】
ドライバーの口径は同じだが
ドライバーの材質と筐体の材質の差が
スピード感や音のエッジの差となっており
値段の安い音ではなく、材質の違いによる
キャラの違いの方向として上手く働き、
好みによっては33よりこちらを好む人もいると思います。
【低音の音質】
こちらも筐体とドライバーの素材の差で
低音部分は振動エネルギーの伝達の違いが
低さの位置と深さ底の違いとして感じる。
33と比べれば弟なサウンド位置付けになってしまうが
101と比べれば兄の威厳をとても感じるもので
XXシリーズの低音の素養と力量が十分にあります。
もちろんド変態な重低音好きのツボにもハマる部類で。
【フィット感】
良い
【外音遮断性】
良い
【音漏れ防止】
無し
【携帯性】
あの格好良いハードケースとコードキーパーも付くので
101との僅かな価格差を考えるとお得感は大きい。
【総評】
ドライバーの材質と筐体が金属かプラかの差による
キャラの違う音と考えて良く、素材のコストから下位機種だ、
そんな卑屈さは持たなくて良いと思う。
丈夫さと品質で33と同等の2mmOFCコードは
ツルンとしてカール癖付きなく真っ直ぐ解けて
タッチノイズの少ない良好な印象を持つもの。

リモコンはボリューム調整を持たないワンボタンだが、
豆粒ボタンではなく、モナカタイプの中割れ式のもので
メリットとして暗所でブラインドタッチでも手袋等をしていても
確実に操作出来る事が挙げられる。
位置は日本メーカーでは少ない右側仕様。
プラグがストレートなのも手袋しても着脱しやすいとかの点、
101MはL字プラグである事や
FR46はアナログスライドながらボリューム調整がある事から
グローバル仕様やタフグレードの位置付けからなのか、
そう考えれば腑に落ちなくもない。

僕的に納得のグレード位置とサウンドキャラ位置な一本だと思います。
33とキャラ違いとして所有しても良いし、
あちらは多少カーボン膜のキャラが顔を出すので
11から33に行かず、飛ばして77に行くのも良いし、
鑑賞用と雑用に分けて101を併用サブキャラで持つにも
どれかのグレードはリモコン付きを選びたいと考えても
違和感が少ないは11の方だと思います。

相当数のイヤホンを所有し、お気に入りが見つかると
上下前後グレードも欲しくなるものですが、
今まで他メーカーでは
どのグレードかどれかの機種でコスパやサウンドに納得いかなかったり、
ときめきが見合わなかったりすぐに飽きたり
違和感で使わなくなったりして来たが
このシリーズは101、11、33、77と一連通しで
それぞれが面白く、それぞれで満足と
価格に見合う納得感が得られ、
それぞれの位置と性格や特性個性を認めてあげたくなるものでした。

XXシリーズは
他メーカーや他ブランドでお気に入りを持った上で
どれか1本ではなく2グレード2本を併用で使い込むと
お気に入りのイヤホンとXXの双方で、面白さや価値観。
魅力度、満足感がどちらもより一層加速すると思います。


2017年7月3日