JVC XX HA-FX101M


腑に落ちる末っ子の意味ある位置付け

【デザイン】
精悍なXXシリーズのルックス。
この一連のシリースを好むのであれば納得でしょう。
派手な色を選ぶと上位機種よりチープ感が加速するが、
ブラックを選択の場合、何ら遜色のない満足が得られる。
【高音の音質】
上位はもっと良いだろうなと言う香りを見せつつ
これでも満足出来るという気持ちにさせる高音。
再生周波数帯域はシリーズの下位でスペックは狭いが
全体のまとまりと落とし所が上手くまとめられていると思います。
【低音の音質】
上の音に見合うバランスの出音で、
ドンシャリの期待をするものではないが、
一連のJVC的なトーンであり
XXシリーズの香りを薄く持たせてある。
【フィット感】
一回り小さいドライバーと軽い素材の為、
上の大ボディーやメタルボディーでは出来ない
寝フォンが可能な唯一なグレードでもある。
【外音遮断性】
良し
【音漏れ防止】
無し
【携帯性】
付属にXXシリーズのハードケースやポーチは付属しない。
【総評】
低価格ホン特有の2列を割いてY字にしているタイプ。
だが、上位同等に十分に丈夫さを期待出来るもので
質はJVCで好評のツルンとしてタッチノイズの少ない良好なもの。

リモコンは
ボリューム調整を持たないものだが
豆粒のようなワンボタンでなくモナカタイプの中割れ式で
暗闇でブラインドタッチでどこを摘んでも動作させられる。
ワーク手袋をしても動作させられるのはメリットだろう。
配置位置は国内ブランドでは珍しいApple同様の右位置使用。
プラグは上位はストレートなのだがこちらはなぜかL字タイプ。

ハードケースが付属しない。
コードキーパーが付属しない。
リモコンがボリューム機能がない。
価格差が上位と500円程でしかない。
OFCコードではない。

じゃぁ買う意味が無いかと言うと、
それは違って、
ちゃんと意味と満足感があるように思います。
それは、サウンドバランスと傾向に派手さがなく、
フラットで聴き疲れなくジャンルやソースを選ばない。
11、33と違いプラグがL字である。
11、33とはサウンドキャラのまとめの方向性が全然違う。
101を価格と音質と質感を全方向格段にシフトアップさせたものが
77に位置し、そのグレードまで目指したくなる。
77をリスニング専用とし、ちょい使いやネットやストリーミング、
音楽専念でなく雑に荒く使うポジション101に委ねても良いと思える。

シリーズの末っ子である事、
一連のJVCのトーンを持っている。
一連のXXの素養を持っている。
1か3か7を所有するならばサブや目的違いとして
使い道や持つ意味も価値観も十分あると思います。

これからこのシリーズを始めるにあたっても
リモコンのメリット、
方向性を見据えた上で上のグレードを目指せると思います。
101と77は聴き疲れの無さと
過度なドンシャリ感を感じさせないXXに思います。

JVC愛やXX愛が無ければ無難で価格に見合う満足度、
JVC愛やXX愛があればお値段以上の満足度。
僕の場合、安いグレードではなく
上位とバランス違いキャラ違いで、
性格の違う使い訳として求めた1本でした。
全イヤホンでの製品総合として綿密な評価で言えば
4点なのだろうけれど
シリーズ保持者、シリーズ支持者からして言えば、
77を所有していても33を所有していても
ストリーミングや見逃し配信や
バラエティー番組、就寝前の小音量、
頻繁な通話やネット会話なら
逆にこちらが快適で、
タフさコスパ、利便性の多さを加味して
満足度5点で良いと思います。


2017年7月5日